月冴ゆる夜

朝露の立つ 静かな緑と空に心弾んだ
あの日々は 思い返せない程に 遠退いた

黄昏の入り混じる海
その底に沈んだ苦しさも
「最後は綺麗に変わる」
それがただひとつの希み

どの糸を何度手繰っても
空の儚さより軽い手応え
本物を求めていても
嘘ばかりを吐き出さざるを得ない日々よ…
 
 
次に開いた瞳は 黒く濁って手遅れだった
錯乱は増せども 脆さだけ知ってゆく

本当の絶望は ただ
言葉も涙の余裕も無い
何も解けない もう全部…解ってる

焦がれた夜の翳した月は
いつの間にか微笑まなくなった
都合の良い温もりを 今自認めたら
彩る関係は もういらない
 
 
目の前で崩れてゆく
取り巻く姿のいくつもが
本当は優しさもない
詩を歌っていた
 
 
どの糸を何度手繰っても
空の月が示す道に楯突く
解いて自由になった
息を夜に投げて閉ざす儚さ
繋いで…

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